マニラのJICAオフィスから健康管理担当の方が視察にいらっしゃいました。
2日間の滞在中に、Daetにある主要病院を回って、
医療設備や受けられるサービスの状況を調査されるそうです。
今日はProvintial Hospital(州立病院)の視察に同行させてもらいました。
ここは、先日
友人のいとこが出産した病院です。
ここのチーフナースの方に病院内を案内してもらい分かった衝撃の事実。
1. この病院の収容可能人数は100人(少なっ!)
それでも、常に200人前後の患者がいる。
ベッドは頭を互い違いにして、2人で1つをシェアしてもらうか、
もしくは自分でベッドを持ち込み、廊下などのあいているスペースで寝てもらう。
(確かに、階段の踊り場で、ビーチにあるような折りたたみベッドに寝ている患者さんがいました。)
2. 大部屋で入院するだけなら無料。
(ベッドが空いていなければ、自分で調達することが条件)
薬や点滴などは自己負担。病院の外にある処方せんで購入してから治療をしてもらう。
3. 個室も10部屋あり。
TVとエアコン、トイレ付で1晩900ペソ(1,800円)
4. 病院内には破損しても修理されないものが多い。
一番目立ったのは窓。
1ヶ月ぐらい前にあった台風で、窓ガラスが何枚も割れてしまったとのこと。
応急処置としてビニール袋が貼り付けてあったが、隙間だらけで、
恐らくは風も雨も入り放題。
「もっとベッドの数を増やしたいがお金がない。JICAからベッドを寄付してもらえないかしら。」と
チーフナースの女性。
けれど、チーフナースの事務所やナースステーションでは、
SANYOのロゴ入りの、いかにも新しいエアコンが、設定温度16℃(!!)で
しっかりと稼働していましたし、
これまた日本製の真新しいプリンターがビニールが掛けられたままで
置かれていましたけど。
本当にお金ないんでしょうか。
と聞きたいのをぐっと堪えて、病院を後にしました。