2/19/2012

フィリピンコブラ

先日、こんな光景に出くわしました。


















だら~んと木からぶら下げられているもの、見えますでしょうか。

何それ?蛇?と聞くと、
「フィリピンコブラだよ。」、と笑顔で答えが返ってきた。
ひぃ~・・・・。

1メートル以上で、太い部分は私の手首ほどのサイズ。
しかも、まだちゃーんと生きてる。


で、このこのお兄さんが何をしているかというと、
コブラの尻尾の先を切って、そこからしたたる血をコップに入れているところ。

1匹からおちょこ1杯分ぐらいしか取れないらしいのですが、
このお兄さん曰く、「どんな病気でも治る!何でもよくなる!」のだそう。

毒を持つこのフィリピンコブラを近所の田んぼで見つけて
素手で捕まえたとのこと。

すごすぎる。なんてワイルド。


飲んでみる?とのお誘いにはは、
「何も痛いところないから」と丁重にお断りしました。

あ~、飲んでたら極度の物忘れもなおったかな。
飲んでおけばよかった・・・。









1/31/2012

マーケティングとは恋愛である。

所属するNGOでは、農村の住民を対象に、有機農業の技術や食品加工の技術など、生活向上を目的としたさまざまな研修を実施しています。

けれど、研修の多くは技術指導が中心で、作ったものを販売し、最終的に収入向上につなげるための指導が弱い。そこで、いつか新しく始めようと赴任当初から考えていた研修があります。

それが、マーケティング研修。

どんな工夫をして、より多くのお客様に自分達の商品を買ってもらえるようになるのか。
これを、農業一筋60年のおじいちゃんや、小学校しか卒業していないお母さん達にも理解してもらわなければいけない。

あれこれ考え、ついに先日やりました。















名づけて、「マーケティングとは恋愛である」アプローチ。

モノを売るためのマーケティング活動は、好きな人に振り向いてもらうためにあれこれと必死に努力することに似ている。そして、おじいちゃんやお母さん達は、いくらビジネス経験が無くたって、恋愛経験は豊富(なはず!)。だから、自分の経験に照らし合わせれば、どんな人でも理解してくれる説明ができるかもしれない、という狙いです。

例えば、

 恋に落ちる (ターゲット発見) = ターゲットとなるお客様を見つける
        ↓                       ↓
 好きになってもらう努力する = お客様に商品を手にとってもらう工夫する
        ↓                       ↓
相手からOKをもらいお付き合い開始 =  お客様に商品を買ってもらう















専門用語を一切使わず、ほぼ8割タガログ語で。初めのうちは眉間にシワ!の表情だったお母さん達も、研修の終わりの頃には、みんなで意見を出し合いながら自分達だけでマーケティングプラン、さらに自分達の商品のパッケージやラベルのデザインも作り上げました。

じゃーん。



















研修がとても楽しかった!と笑顔で帰っていく姿をみて、本当にうれしかった。これで満足してはいけないと分かりつつも、超達成感!
あ~よくやった、ワタシ。

本来であれば、研修で指導したことを、実際の商品で実行できるまでサポートしたいのですが、時間がない!!

せめて同じ研修を他のNGOスタッフが出来るよう指導し、彼らにモニタリングを託してから帰国できるようにする、のが今月の目標。



1/20/2012

Crazy New Year in Manila!!

あれよあれよという間に時が過ぎ、なんと帰国まであと2ヶ月。

相変わらずブログの更新を怠っていますが、元気にしています。


さて、昨年は日本に一時帰国しましたが、
2011年の年越しは、マニラで過ごしました。

マニラに住んでいる友人が、「フィリピンのNew Yearを体験しにおいで」と家に招待してくれたので、31日の夕方過ぎに、ケーキのお土産を持って行きました。

8時ごろ、「さぁ、夕食だよ~!」と友人。

オーブンで焼いたラザニア風スパゲッティ?から、山盛りのサラダ、春巻き、から揚げまで、テーブルに乗り切らないほどのご馳走が並びました。

料理好きの彼女の作るフィリピン料理は、今まで食べたどこのレストランよりも美味しい!

「12時にまた食べるから、あまり食べ過ぎないでね」という彼女の忠告むなしく、しっかりお腹一杯に。

10時を過ぎたあたりから、ロケット花火やねずみ花火の音が大きくなり、さらに打ち上げ花火も始まりました。

そう、これがフィリピンの年越し。












































どこの家でも、これでもかと言わんばかりに、花火をあげるのです。


11時を過ぎた頃からは、花火もクライマックスに。
360度どこを見ても花火!花火!花火!!

もちろん友人の家でも、駐車場にブロックを並べ、3人がかりで手動でロケット花火30連発!!
鼓膜がおかしくなりそうなぐらいの音なのに、2歳の子供でも大喜び!



あまりの騒ぎに、みんな12時をまわったことにも気づかなかったくらい。

「さぁ、食べるよ!!」との友人の掛け声でテーブルを見ると、
じゃーん。
















夜中1時を過ぎてもなんのその。
夕食のメニューがさらにパワーアップして、
ビーフステーキ、ヤギの肉の煮込み、豚のから揚げ、牛テールのピーナツソース煮込み、さらにデザートに、ココナッツの殻に入れたフルーツサラダとチョコレートマシュマロケーキが加わっていました。

参りました。
さすがフィリピン。

「New Yearだからいいんだよ~」という友人の言葉を信じて、
思いっきりいただきました。


間違いなく2011年で一番興奮した1日、
そして2011年で(いや、人生で)食べた、一番高カロリー!な食事。

これぞフィリピン!

12/25/2011

Merry Christmas!

今日はクリスマス!

朝から、子供達が玄関口で「Namamasko po!」と大きな声を出しながら、小銭や飴、チョコレートなどのプレゼントをもらいにきます。

ビニール袋いっぱいのお菓子をうれしそうに抱えながら、近所の家々をたずねてまわる子供達の姿は、フィリピンのクリスマスの風物詩です。



さて、先日、Pili Kidsのクリスマスパーティーをしました。

当日集まったのは、子供約80人、その子供のお父さんやお母さん10人、そしてお手伝いに来てくれたNGOのスタッフや友人とそのまた友人達15人!!

まず、フェイスペインティング。
子供達がお互いの顔に好きな絵やデザインをします。




 ピエロも。
















パンダ?も。















私もこんなに。
(けどなんか汚い・・・。)














そして、
いすとりゲームをしたり、
クリスマスソングを歌ったり、
おどったり。













お昼は、子供たちの大好物メニュー。















デザートには、シフォンケーキとアイスクリームも用意しました。
子供達は大興奮!













中には、3回も4回もおかわりをする子供も。















みんなで記念撮影!



























帰る前に、プレゼントを渡しました。














子供も大人も、笑顔がいっぱいでした。

協力してくれたみなさん、本当にありがとう!

みんなが素敵なクリスマス、お正月を過ごせますように。















12/21/2011

クリスマスパーティやります!

今回がフィリピンでの最後のクリスマス。

子供達のための、クリスマスパーティーを企画しています。


パーティーの食事は、子供達にリクエストをとったところ、以下に決定!

ミートソーススパゲッティー (もちろんフィリピンのバナナケチャップ風味)
フライドチキン
春巻き
野菜炒め
シフォンケーキ
アイスクリーム

プレゼントも用意しました。
これ。   お米2kg、お菓子に、赤い包装紙に包まれているのは、洗濯用の石鹸。
なんで子供達に洗濯用の石鹸かというと、
フィリピンの貧しい家庭の多くでは、洗濯にも、
手を洗うにも、食器を洗うのにも、この洗濯用石鹸を使うから。

農家の家でご飯を頂くときにも、時々スプーンやお皿から、
フローラルな香りがすると、「洗濯石鹸で洗ったな~」ってわかります。

 じゃーん。
どうだ!100人分!

NGOのスタッフに手伝ってもらい、まる半日かけて用意しました。


いつものPili Kidsに加え、市場付近で物乞いをしている子供にも大勢声をかけました。

さーて、明日、何人集まるか?



11/26/2011

誰がこんなのたべるんですか?!

しばらく更新を怠っていて、本当にすみません。

いろいろ書きたいことがたまっているのですが、
今日見た光景があまりにも衝撃的だったので、
どうしてもコレだけは、今すぐにと思い。

フィリピンでは、歩きながらものを売る人が多い。

タバコ、揚げたてのバナナキュー(バナナに砂糖をまぶしたおやつ)、汗拭きタオル、おもちゃまで。持ち運べるものなら、なんでも歩きながら売っている。

こんなの売ってる人初めてみた!!

コレ。




もっと見えるように、高く持ち上げてください。

はい、コレ。


おじさん、得意げ。

何度名前を聞いても、よくわからず。
ワニの子供のような、巨大トカゲのような。
なんなんだ、この生き物!

捕りたて?で、まだ元気よく生きていて、
時折くねくねしながら、ピロピロと舌を出す。

ひぃぃぃぃ。

「Masarap(おいしい)」をひたすら繰り返すおじさん。

ひぃぃぃぃ。

いや、いくらおいしくたって、どうやって調理するんですか、これ。

本当にこれ誰か食べるんですか?


近くにいたお店の警備員のおじさんが、「鶏肉よりおいしいよ。」だって。

コレ、400ペソ (800円)。


ゲテモノも格安で食べられます。

10/16/2011

ボホールへ

9月の末に、ボホール島行きました。

ボホール島といえば、

ほぼ同じ高さの山が1800個近くある風景がどこまで続く
チョコレートヒル。
(茶色ではなく、緑色だったけど)




 世界最小のサル、ターシャ。
(どうしてもグレムリンを連想してしまい、かわいいというより、コワかった)



それ以外にも、友人の活動先である大学で、工業デザインクラスの生徒に対してプレゼンをしたり、


マングローブの植林をしたり、






さらには、浴衣を着て日本舞踊もどき?も披露。

今回の旅行の収穫は、
友達が、周りから本当に愛されて元気に活動している姿が見れたこと。

さらに、Daet周辺とはまた違った美しい風景や、陽気な人達に出会えて、
今までよりさらにフィリピンが好きになったこと。

やっぱりフィリピン最高!


おまけ。

ボホールに行くなら絶対におすすめのホテルは、ここ。
Bohol Bee Farm

ホテルの敷地内に、オーガニックのハーブやレタスなどの野菜畑があり、その中で養蜂もしています。愉快なスタッフが畑を案内してくれる無料ツアーはなによりおすすめ。

ホテルで出されるサラダは、ここの畑で収穫された新鮮な野菜が山盛り。野菜の本当の美味しさを味わえます。

このレストランからは、真っ青な海が見渡せます。
その景色は、ぜひ実際に行って見てほしい!

10/13/2011

残り6ヶ月。

帰国まで残り6ヶ月。

あっという間に時間が過ぎていく。

毎日、やりたいことがたくさんありすぎて。もちろん全部はできなくて。

それでも、たくさん笑って、たくさん食べて、
多くの人からたくさんエネルギーをもらい、
今日もよい一日だったと幸せな気持ちで眠りに落ちる。

そんな毎日を送りながら、元気にしています。


最近みた美しい風景の写真を二つ。

 近所から見た夕焼け
 バガスバスビーチの朝焼け












おまけ。

Daetにある唯一のデパート、Central Plaza Mallで見た
新しいスタイルのクリスマスツリー。



















どーしてまた逆さまなんだ?
不自然すぎるし、デコレーションしにくいだろうに。

7/26/2011

Takubo para sa Japan

とは、タガログ語で、Run for Japanという意味。

先週の土曜日に、マニラにあるフィリピン大学の構内で、東日本大震災の被害者への義援金集めを目的としたチャリティーマラソンがありました。
学生グループによって企画されたこのイベントは、参加費の半分が赤十字を通して寄付されるというもの。

スポンサーでもあるJICAが会場内でTシャツの販売するというので、そこに便乗して、ピリナッツのアクセサリーと有機米も一緒に陳列させてもらうことに。

同じ協力隊の友人と一緒に、やる気満々で朝4時半に会場到着。
ちょっと?いや大分、早すぎました。
まだ真っ暗だし、スポンサーの一社である大塚製薬のスタッフがちらほらいるだけ。

明るくなり始めた頃、少しずつ人が集まり始め、7時過ぎにようやくスタート。

私は6.6Kmのコースを走りました。
緑あふれる構内のコースは、
とっても気持ちが良かった。




なんといっても、日本のために集まってくれた人たちと一緒に走っているという感覚は、もちろん普通のジョギングとは違い、格別!

JICAのブースに来てくれたお客さんの中には、同じTシャツを一人で5枚も購入してくれた方もいました。日本のことが大好きで、自分で日本語を勉強しているというこのフィリピン人の学生は、「こまったときは、おたがいさまです」と恥ずかしそうに日本語で言い、微笑みながら立ち去っていきました。
感動して思わず涙ぐんでしまった。

お米とピリナッツアクセサリーの売り上げ金額は約2500円分。
小額だけれど、これも寄付します。

参加者に配られたTシャツにある「Tumakubo ako para sa Japan」とは
私は日本のために走りました、という意味。

日本を応援してくれている人がここフィリピンにも大勢いるのだと思うと、嬉しくなります。
この想いが被災地の方々に届き、少しでも早く震災前の生活に戻れますように。

7/17/2011

太れない理由

昨日、あまりにも衝撃的な出来事がありました。

以下、気分が悪くなる可能性もあるので、お食事中の方は読むのを控えてください。


さて。
土曜日に行っている子供達とのアクセサリー作り。

朝9時半から開始ですが、朝ごはんを食べないでやってくる子供が多いので、10時のおやつを用意しています。

いつもは、パンやお菓子を買うのですが、
今日は健康志向でパイナップル。
市場で10個購入し、その場で皮をむいてスライスしてもらいました。

用意したパイナップルはあっという間になくなり、
子供達がそれぞれ作業を始めたとき、
一人の男の子がお腹が痛いと、今にも泣き出しそうな表情でうったえてきました。

横になるように勧めて、しばらく他の子供の作業を手伝っていると、
その男の子が痛い!痛い!と泣いているのに気づきました。

床に座り込んでしまい、お腹の部分を押さえながら、
ボロボロ涙を流しています。

何を聞いてもただ首を振り泣いているだけ。

周りの子供達は、
「朝ごはんを食べずにパイナップルを食べたからお腹が痛くなったんだよ」と
私に言います。

パイナップルは空腹状態の胃には良くないのだろうか、
もしかしたら昨日からご飯を食べてないのかもしれない、
といろいろ考えましたが、痛がる様子が尋常ではありません。

水を飲ませた後、吐き気がある様子だったので、NGOのスタッフにどうすればよいのか聞きに言って戻ってくると、一人の子供が私に向かって、

「吐いちゃったよ。虫が出てきたよ。」と。

何のことだか理解できず、あわてて男の子を見に行くと、彼の足元に白い巨大なミミズのような虫が
4,5匹のた打ち回っています。

自分の見ている光景が全く信じられませんでした。
吐物からでてきたものは、回虫だったのです。
箸ほどの太さで、20センチほどはありそうなものが、いくつも。

スタッフに急いで虫下しの薬を買ってきてもらうように頼み、
男の子の様子を見ていました。
すると、再度吐き気がが起こり始め、嘔吐。

今度は、先ほど出てきたものよりも、さらに太く、
50センチはあろうかという大きな回虫が出てきました。
さすがに今回は思わず目を背けてしまいました。

男の子はただ呆然と座っているだけ。
周りの子供達はキャーキャー怖いと騒ぎ始めました。

スタッフによると、「酸性のパイナップルがお腹の中の回虫を刺激して、外に出てきたんだ。痛がっていたのは、虫が咬んでいたからだよ。フィリピンでは回虫を出すためにポメロ(グレープフルーツのような果物)を食べるといいっていうんだよ。」とのこと。

男の子には虫下しの薬を飲ませて、ゆっくり休むように帰宅させました。


アクセサリー作りに参加する子供達は、殆どの子供がとてもやせています。
腕を持つと、骨を感じられるぐらい。

家庭が貧しいく、満足に食事を食べられないからだと思っていましたが、やせている理由は、それに加えて回虫もあるからだということが分かりました。この男の子以外でも、回虫を持っている子供がいる可能性は十分にあります。
あんなに大きな虫が何匹もお腹にいたら、わずかに食べる食事も全部栄養を取られてしまうはず。そして子供はいつもお腹がすいているはず。

フィリピンに同じ協力隊で来ている看護婦の友人に聞くと、フィリピンでは体内に回虫を持つ人が非常に多いとのこと。回虫の卵がついている床を触った手で、ご飯を食べたりすることで、うつってしまうのだそう。フィリピンでは大人でも食事の前に手洗いをしない人が多いのに、子供が手を洗うはずがありません。

次回集まるときには、子供達全員に虫下しの薬を配ろうと思います。
また同時に、手洗いの仕方、手洗いの大切さについても、時間をとって、何度も繰り返し教えていこうと思います。


気分が悪くなってしまった方がいましたら、申し訳ありません。
今思い出すだけでも血の気が引くくらいですが、フィリピンにはこういう子供達がまだ多くいるんだということをぜひ知ってもらいたくて書きました。