9/10/2010

ガタ

タガログ語で、ココナッツミルクのことを『ガタ』といいます。
フィリピンではこのガタを、野菜、肉、魚すべての料理によく使います。
日本では、缶のものや、水に溶かして使う粉のものがありますが、ここでは料理に使う度にガタを用意します。

まず、ココナッツの殻を割り、中の白く固まった部分を削ります。
右側の女の子が座っているものがそのための道具。

先には、ギザギザになっている鉄板が取り付けられています。そこにココナッツの内側をこすり付けて中身を削ります。

一見簡単そうに見えるこの作業、私も何度もトライしているのですが、力加減が非常に難しく、なかなか上手くできません。

削り終わったらたらいに移し、ココナッツの中に入っていたジュース、もしくは水を加えます。お米を研ぐのと同じような要領でもみ洗いし、その後削りかすを固く絞ります。茶漉しでこしたら、ガタの出来上がり。

絞った後に残ったかすは豚のえさになります。ココナッツの殻は、炭にするために、とっておきます。

捨てるものは何もない。
自然の恵みを余すことなく生活に活用する知恵がここには沢山あります。

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