9/16/2010

病院視察

マニラのJICAオフィスから健康管理担当の方が視察にいらっしゃいました。

2日間の滞在中に、Daetにある主要病院を回って、
医療設備や受けられるサービスの状況を調査されるそうです。

今日はProvintial Hospital(州立病院)の視察に同行させてもらいました。
ここは、先日友人のいとこが出産した病院です。

ここのチーフナースの方に病院内を案内してもらい分かった衝撃の事実。

1. この病院の収容可能人数は100人(少なっ!)
それでも、常に200人前後の患者がいる。

ベッドは頭を互い違いにして、2人で1つをシェアしてもらうか、
もしくは自分でベッドを持ち込み、廊下などのあいているスペースで寝てもらう。
(確かに、階段の踊り場で、ビーチにあるような折りたたみベッドに寝ている患者さんがいました。)

2. 大部屋で入院するだけなら無料。
(ベッドが空いていなければ、自分で調達することが条件)
薬や点滴などは自己負担。病院の外にある処方せんで購入してから治療をしてもらう。

3. 個室も10部屋あり。
TVとエアコン、トイレ付で1晩900ペソ(1,800円)

4. 病院内には破損しても修理されないものが多い。
一番目立ったのは窓。
1ヶ月ぐらい前にあった台風で、窓ガラスが何枚も割れてしまったとのこと。
応急処置としてビニール袋が貼り付けてあったが、隙間だらけで、
恐らくは風も雨も入り放題。

「もっとベッドの数を増やしたいがお金がない。JICAからベッドを寄付してもらえないかしら。」と
チーフナースの女性。

けれど、チーフナースの事務所やナースステーションでは、
SANYOのロゴ入りの、いかにも新しいエアコンが、設定温度16℃(!!)で
しっかりと稼働していましたし、
これまた日本製の真新しいプリンターがビニールが掛けられたままで
置かれていましたけど。

本当にお金ないんでしょうか。

と聞きたいのをぐっと堪えて、病院を後にしました。

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