12/13/2010

ピリブレスレット③

この前のブレスレット作りは、州の社会福祉課と協力してやりました。

今度は、Daet市の社会福祉課からお誘いを受けました。


州と市の社会福祉課は、両方ともストリートチルドレンの支援をしていますが、
全く別の地域で、別々の活動をしています。
残念なことに、情報共有も連携した活動も特にないようです。

私がストリートチルドレンの支援をしていることを聞きつけたらしく、社会福祉課の方がNGOまで訪ねてきてくれました。


「ストリートチルドレン向けのアクティビティをしたい。子供達は私達が集めるから。」
「食事とおやつも出したいわね。」
「一回きりでなく、継続しましょう!」

おぉ、やる気十分っ!!

「で、予算が全くないんだけどどうにかならないかしら?」
(どうにかなると思った上での発言。)

あぁ、やっぱりそうきたか。

場所はNGOを使わせてもらえるし、道具は前回のを使えるので、
必要なのは食事代だけ。

しょうがない。
食事代はクリスマスギフトということで、私が負担。
さらに、おやつは手作りすることにしました。
(だから、あのきんつば60個なんです。)



で、当日に集まった子供達はなぜか男の子10人。

集合するなり、NGOの玄関前でおしっこをするわ、オフィスを走り回るは、大騒ぎ。
さて、どうしたものかと思いましたが、作業を始めてみると、びっくり。


今までのどの子供達よりも、
集中力と根気がありました。

ご飯にしようと声を掛けても、もうちょっとしてからと手を止めません。




どーです、この出来っ!
写真だと伝わりにくいかもしれませんが、私が見本で作ったもの以上にきれいなブレスレットができました。





ストリートチルドレンの中には、学校にいっている子もいますが、今回参加した子供達は全員学校に行っていないそうです。

なぜ?と聞くと、
「Walang(ない) pera (お金)」の一言。


小学校は無料だけれど、鉛筆やノートを買うお金がないから
行けないのだそう。

鉛筆なんか友達から貸してもらえそうなのに。
ノートなんか裏紙使えばいいのに。

「学校に行きたい人?」と聞くと、全員が手をあげました。

何一つ不自由なく恵まれた学校生活を送った私と、
Daetで生まれ、学校に行くたくても行けず、物乞いをする子供達。

何がこの差を生むんだろう。
生まれた場所が違うから?
親が貧乏ではなかったから?

まるで生まれた瞬間から人生が決められてしまっているみたい。
子供達には何も責任は無いのに。

この子供達が他の子供達と同じように学校に行けるようになるために、
私は何ができるだろうか。

これまでもストリートチルドレンの問題に無関心ではなかったつもり。
けれど、子供達と一緒に時間を過ごしてみて、
初めて真剣に自分自身に問いかけた気がします。

1 件のコメント:

  1. 日本の地方行政(特に二本松)と違ってすばやい動き!
    金が無くともできるんだという事を日本の行政職員にも知ってもらいたいもの・・・
    (しかし金を負担すると次も要求くるから注意して!!)


    フィリピンにいると本当に金の尊さ再認識させられるね!!

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