9/10/2010

ガタ

タガログ語で、ココナッツミルクのことを『ガタ』といいます。
フィリピンではこのガタを、野菜、肉、魚すべての料理によく使います。
日本では、缶のものや、水に溶かして使う粉のものがありますが、ここでは料理に使う度にガタを用意します。

まず、ココナッツの殻を割り、中の白く固まった部分を削ります。
右側の女の子が座っているものがそのための道具。

先には、ギザギザになっている鉄板が取り付けられています。そこにココナッツの内側をこすり付けて中身を削ります。

一見簡単そうに見えるこの作業、私も何度もトライしているのですが、力加減が非常に難しく、なかなか上手くできません。

削り終わったらたらいに移し、ココナッツの中に入っていたジュース、もしくは水を加えます。お米を研ぐのと同じような要領でもみ洗いし、その後削りかすを固く絞ります。茶漉しでこしたら、ガタの出来上がり。

絞った後に残ったかすは豚のえさになります。ココナッツの殻は、炭にするために、とっておきます。

捨てるものは何もない。
自然の恵みを余すことなく生活に活用する知恵がここには沢山あります。

9/09/2010

聖母マリアの誕生日

9月8日は聖母マリアの誕生日です。

偶然にも、配属先のNGOの代表である神父さんの誕生日も9月8日。

特別なこの日、NGOでは2つの慈善イベントを行いました。

1つ目は、NGOの事務所に100人を超えるストリートチルドレンを集め、お昼御飯をふるまいました。
2つ目は、Daetにある刑務所にいる120人近い囚人に、お昼ごはんのデリバリーを行いました。

NGOのスタッフも朝からキッチンで大忙し。200人分の料理を一度に作るのは、並大抵のことではありません。 


お昼ごはんの時間もとっくに過ぎた2時過ぎにようやく刑務所までお弁当を届けることができました。

ついでに、刑務所の中も案内をしてもらいました。

中には広さ12畳ほど牢屋が3つしかありません。
1つの牢屋に40人近くが文字通り押し込められて生活していました。

どう見ても十分な数のベッドはありません。
1つを3人でシェアするのか、床やベッドの下にもぐりこんで寝るのか。

持っていったお弁当は喜ばれてうれしかったのですが、いくら囚人だからだといってもこんな環境で生活を強いられている人を目の当たりにして、心が重くなりました。

製粉屋

Daetの市場の一角に、製粉機が並んだ店があります。

ここに材料を持ち込むと、製粉してもらうことができます。




フィリピンにはお米やもち米を使ったお菓子が多くあります。
家で作る場合には、市場やスーパーで米粉を買うのではなく、こういった場所で製粉してもらうのが一般的なようです。


この日製粉していたのは、カカオの実(赤いたらいの中)。
出来上がりは、そう、ココア。
サンプラードに使ったり、自家製のチョコレートを作るのに使ったりするそうです。

粉だけでなく、ペーストにもしてくれます。
ピーナッツをペーストにすれば、ピーナッツバターになります。

近いうちに、Daetでは入手不可能な砂糖なしのピーナッツバターを作ってもらいに行こうっと。

9/08/2010

もうギブアップ?

先週の新聞にこんな記事がありました。

「フィリピンが国連ミレニアム開発目標の1つとしていた貧困率を12.5%まで削減する目標は、達成不可能になりそうだという見解を発表」


2015年までまだ5年もあるのに、もうあきらめちゃうんでしょうか。

そもそも現実にそぐわない目標を立て、無理だとわかったら潔く見込みなし!と宣言。

あまりこういうことを言いたくないですが、何ともフィリピンらしいというか。

また別の数ヶ月前の新聞に、フィリピンの国民性について意見を述べている記事がありました。
スペイン、アメリカ、日本に占領された歴史を持つフィリピンの人々は、従うということに慣れ、頑張ることを忘れてしまったのではないか、と。

もちろんすべてのフィリピン人に怠け癖があるということではありません。私の配属先のNGOのスタッフは、週末でも無給で人々のために働く人ばかりです。

ただ、フィリピンに来てから約6ヶ月経ちますが、あまり歯を食いしばりながらとか、がむしゃらに何かをしている人の姿をまだ見ていないような気がします。

7月に新しくなったばかりの政府には、もうしばらくはがむしゃらに頑張ってほしいものです。

9/06/2010

出産のお見舞い

友人の従姉妹が私のアパートの近くの病院で出産をしたというので、一緒にお見舞いに行きました。
Daetには私立病院やプライベートのクリニックもありますが、Provintial Hospital(州病院)が一番安く、一番多くの人が利用しています。

前日に生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ赤みを帯びてふっくらとして、本当にかわいらしかったです。
それにしても、驚いたのは、病院の環境の悪さ。
大部屋には12人が収容されていて、ベッドの間隔は1mもありません。シーツは破れ、ぼろぼろになったスポンジマットレスが見えるようなベッドに生まれたばかりの赤ちゃんとお母さんが一緒に寝かされています。
ベッドの周りにはスナック菓子のゴミなどが散乱し、お世辞でも衛生的だとはいえません。

私がデングになった時に入院した設備が整い清潔な病院は数少なく、これこそ現実なんだ、とショックを受けました。


9/03/2010

ハリナシバチの蜂蜜

SPACFIが2006年から行っているプロジェクトの1つに、ハリナシバチ(Trigona)を使った養蜂の指導があります。

豚小屋の軒下にぶら下がっているものは、ココナッツの殻を重ねて作られたハリナシバチの巣箱です。



この日は、約8ヶ月前に始めたものを降ろして、蜂蜜を採集する作業を行いました。
ココナッツの殻をひっくり返すと、内側にハチの巣がびっしりとできています。




体長1センチに満たないハリナシバチは、外見はハエに似ています。その名のごとく針を持たないので、刺される心配はありませんが、小さいので洋服の隙間や髪の毛の中などあらゆる所に入ってくるので、長袖長ズボンは必須です。

キラキラの光っている部分はすべて蜂蜜。

巣はまたココナッツの殻の中に戻し、蜂蜜の部分だけをすべて取り除きます。この日だけで、300mlペットボトル3本分の蜂蜜が取れました。

この蜂蜜は、まるで濃縮されたレモネードのような強い酸味とさわやかな甘みがあり、蜂蜜とは思えない味をしています。
あるサイトでは、ハリナシバチの蜂蜜はどんな蜂蜜よりも健康寄与試験の数値が高いと書かれていました。

このあたりでは薬として売られていて、100mlぐらいで300~500ペソ(400~1000円)だそうです。

ぜひ食べてみたいという方、帰国の際にもって行きますので、ご連絡を。

パンク修理

週に数回NGOのオフィスに行く時は、片道20分ほどかけて自転車に乗っていきます。
自転車はDaetにある自転車屋さんで2800ペソ(5600円)で買いました。

ある日、気づくとタイヤがパンクしていたので、近所にある修理屋さんに行きました。

日本にはパンク修理キットのようなものがありますが、ここでは小さなゴムの切れ端を熱で溶かして穴をふさぎます。
炎が見えますでしょうか。

15分ぐらいで修理完了。
代金10ペソ(20円)也。

ちなみに、空気を入れてもらうと2ペソ(4円)です。
これできちんと儲けがでているのかどうか、客の私が心配になります。

9/02/2010

ピリ

ピリナッツはビコール地域(Daetはビコール地域に属する)の特産物です。
黒い皮と果肉の中に、硬い殻に包まれた細長く両端が尖った実があります。

硬い殻を割ってナッツを取り出し、砂糖をまぶしたり、ローストされたものがお土産屋さんで売られています。ピーナッツより軽い食感ですが、実は脂質がすべてのナッツの中でも一番高いとか。

脂肪分が多いナッツだけあって、皮と果肉の部分だけを集めて絞るとオイルが取れます。








豆絞りのような布で、果肉を絞って、絞って、さらに絞ります。








しばらくすると絞り汁の表面に油が浮いてきます。








それを鍋で熱して、水分を蒸発させると、油だけが鍋に残ります。

250個のピリナッツから取れた油はおよそ500~800ccぐらいでしょうか。
丸一日かけて、さらにすべて手作業でとれた油は大変貴重です。
料理に使っても、飲んでも、化粧品として使ってもいいそうです。

今回は試作品ですが、今後販売も検討するそう。

ちなみに、今回の作業はPilinuts Growers and Processors Associationという団体の活動。
なぜか、PhilnutsのGrowerでもProcessorでもありませんが、私もメンバーになりました。
(メンバーにさせられた、のほうが的確な表現かも)

次回の活動は9月中旬。
楽しみです。

旬の果物

いたるところに生えているバナナ。
黄色くなりかけてきたら、木から切って吊るしておきます。

フィリピンのバナナは日本で売られているフィリピンバナナとまったく味が違います。
ねっとりとした甘さはなく、甘酸っぱい。



このあたりでは、ロックバンと言われているもの。
ポメロともいうようです。

これもよく裏庭に生えている果物で、直径15~20センチぐらいの大きさで、厚さ2センチほどの厚い皮に覆われています。

中はまるでグレープフルーツのようですが、酸味はそこまで強くなく、さっぱりとした甘みがあります。
1つ10ペソ(20円)ぐらい。

ランブータンです。
大きさは4~8センチぐらい。
ジューシーなナタデココのような食感で、
味は甘酸っぱい。
1k40ペソ(80円)ぐらい。



アボガド。
決してカメラに近づけてるわけではなく、本当に私の顔と同じぐらいの大きさがあります。

日本にいる友人に教えてもらい、最近はアボガドのくぼみに
蜂蜜を入れて食べています。

1k30ペソ(60円)ぐらい。

まだまだ旬の果物がありますが、それらはまた別の機会に。

ラジオ出演

出会いとは不思議なものです。
6月にマニラに行った時にバスの中でDaet出身のご夫婦に出会いました。

連絡先を交換し、時々メールをやりとりするぐらいだったのですが、
ある日旦那さんから電話があり、
「僕のラジオ番組に出てほしいんだけど!」

そしてその電話の2日後に生放送でローカルラジオに出演しました。









開始時間直前に打ち合わせ。

担当者:「途中でVoltes Fiveの歌かけるから、内容を英語に訳してくれない?」

私:「そもそもVoltes Fiveも知らないし、曲も聴いたことないんだけど・・・」

担当者:「日本人なのに、Voltes Fiveを知らない!?」
「じゃあこれから英語訳を探すから、曲の後に説明して」 (時間がなく若干キレ気味)

私:「・・・・お・おーけー」 

Voltets Fiveとは、10年ほど前にフィリピンで放送された日本のアニメで、フィリピンでは有名だとのこと。小さいころにテレビで見た記憶もないのに、まるで私のお気に入りの曲のように説明しなければならないなんて、完全にやらせです。

さらに、準備をしているところを見ていると、ラジオでかける曲は、なんとYoutubeで検索し、
パソコンへダウンロードし、その後放送で流しています。
私はこういったメディア関係について全く知りませんが、こんなに適当でいいのか、少々心配になります。


番組は、タガログ語に時々英語が混ざるタグリッシュ。
自己紹介をした後に、どんな仕事をしているのか、フィリピンの好きなこと、好きな食べ物、これからの抱負などについて、知っている単語をフル活用して、精一杯しゃべりました。

ラジオ放送の次の日、「昨日ラジオ聞いたよ~」とNGOのスタッフ。みんな意外とラジオを聴いているんだな。
放送では緊張しなかったのに、なんだか恥ずかしかった。


ちなみに、私の家にはテレビもインターネットもないので、ラジオは貴重な情報源です。
まだタガログ語わからないけどね。